会社の仕事での部下指導やスポーツ団体でのアスリートを指導するときに、コーチング、あるいはティーチングという言葉をよく耳にします。

両者は全く異なったコンセプトです。

二つの言葉が混同されて使われていることも多いですが、異質なものであることを正しく認識しておかなければなりません。

まず、コーチングというのは、問いかけることや対話をすることを通じで目的をはっきりとさせ、能動的に行動できるよう相手をリードするコミュニケーションテクニックのことです。
答えを示すのではなく、問題解決のヒントが見つかるように、質問を投げかけて自分で答えに気づかせる、あるいは、相手が疑問に思っていることを不満に感じていることにしっかりと耳を傾けるなど、アプローチ方法には幾つかあります。

それに対して、ティーチングは、あまり知識や経験を持っていない人に対して、指導者がルールや定石、ノウハウを教えるという手法がベースになっています。
指導者が具体的で明確な目標を相手に指し示す形ですので、新規の技術や知識を学ぶには大変効果的なテクニックです。

両者の違いは、方法論そのものを教えるかどうか、という点にかかっていると言ってもいいでしょう。

コーチングの場合は、指導者の働きかけによって、相手が自発的に考えたり行動することを引き出すという点が大きな特徴なのです。

もちろん、どちらがいいか、という問題ではなく、相手の置かれている状況や習熟度によって、コーチングとティーチングを使い分けていくことが大事なのです。
コーチングは、学校教育の場面だけではなく、ビジネスの現場、あるいはアスリートマネジメントでも、大変な注目を集めるに至っています。